旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。 街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、 時には単車に跨って。

Yokohama メトロに乗って 丘陵をゆくリニア地下鉄と紫宙と雑賀と グリーンラインを完乗!

 仙台、横浜、京都、神戸と市営地下鉄の2路線めは揃ってミニ地下鉄。トンネル断面積を小さく抑える分費用も抑えられる。平成という低成長時代の産物とも言えるかもしれない。横浜のグリーンラインもそのひとつ。この週末は横浜の郊外で乗って呑む。

 駅前から丘の上の日吉記念館へと延びる銀杏並木、グリーンラインが始発する日吉は言わずと知れた慶應義塾の街だ。東横線のホームからは乗換えの動線がはっきりしているけど、地上に設置されたグリーンラインへの入口は目立たずわかりづらい。

地下3階まで潜っていく長いエスカレーターを降りると、ちょうど10000形電車の4両編成が入ってきた。その小顔もさることながら、編成長もこぢんまりとしてして愛らしい。日吉を発った4編成は概ね西方向に向かう。市街地には背を向けてひたすら郊外へと走るのだ。

 沿線で最も賑やかなのは港北ニュータウンの核であるセンター北駅、モザイクモール港北の大観覧車が存在感を示す。真冬の短期決戦の中日に当たるこの日、広場にはオレンジのウインドブレーカーの運動員が目立つのだ。

センター北からセンター南まで、そうブルーラインと並行する800mを、グリーンラインは地上を走行する。4両編成の10000形電車もどこか眩しそうに目を細めている様にも見える。

 電車は川和町駅付近で再び日の目を浴びて高架を走る。この駅には側線があって、ここから鶴見川に並行するように広がる車両基地へと線路が延びている。水面では水鳥が遊び、塒では休日の午後を10000形電車たちがのんびりと微睡んでいる。

 4両編成が鶴見川を渡ると、58‰という鉄道としてはとてつもない急勾配を滑り降りる様にして、終点の中山駅に到着する。横浜市ではこの先を延伸して、元町・中華街まで結ぶ環状鉄道という遠大な計画を持っているが、まぁ当面はここが終点だ。

やはり長いエスカレーターを乗り継いで地上に這い出てきた。JR中山駅の北口広場だろうか、ここには存在感のある入口が設置されている。夕暮れの町に点灯したビビッドグリーンのサインがキレイだ。

 ウェブで当たりを付けておいた居酒屋さんにOPEN直後に訪ねる。テーブル席ではすでにママ友グループが楽しそうに始めている。ローカルあるあるなのだけど、大将は一見さんに冷たいというか素っ気ない。それでも調理補助の若者、フロアの女の子、二人のバイトさんのホスピタリティに癒される。

 

 先ずは生ビールね。二種類の小鉢がお通し、なかなか腕は良さそうだ。そしてサラダ代わりに “トマトと九条ねぎの酢みそ”、トマトの酸味と酢みその甘味が絶妙でこれは美味い。最後までいい箸休めになりそうだ。

 

相模の地酒は置いてないから今宵は北へ西へ。“紫宙” は南部杜氏の酒、たぶんボクには初めましてだ。アテは “炙りしめ鯖”、脂がのった鯖をさっぱりと、山葵で芥子でと交互に楽しむ。爽快な後味の純米吟醸、ハートラベル生酒で流すのだ。

 

カラッと、そして内はしっとりと食感の違いを楽しんで “さといも唐揚げ” は七味マヨネーズでいただく。酒は西へ飛んで和歌山の “雑賀” を択ぶ。ブルーのラベルは純米吟醸の辛口しぼりたて、フレッシュでキレのある辛口は本当は刺身や寿しに合わせると良いかも。好みのタイプだ。

お昼から夕方にかけての横浜散歩、余所者感を覚えつつも旨い酒肴に巡り合って、短くも美味しいグリーンラインの旅だ。

横浜市営地下鉄グリーンライン 日吉〜中山 13.1km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
My Revolution / 渡辺美里 1986


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