旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。 街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、 時には単車に跨って。

2019-01-01から1年間の記事一覧

それでは酔いお年を 今宵、立ち呑みスタンドにて!

地下鉄の階段を上ったら、昭和なアニメを模した日除けが掛かる立ち呑みスタンド。 25~30名キャパのカウンター席は押し合い圧し合いの大盛況。諦めて帰る客も多い。 穏やかな香り、キレが良い純米酒、アテはちょっと贅沢に "ズワイ蟹の雲丹和え"。カウンタ…

思えば遠くへ来たもんだ

80年代に流行った「いい旅チャレンジ20,000km」って国鉄・JRのキャンペーン。「青春18きっぷ」が発売されたのもこの頃。キャンペーンのポスターは旅情を誘った。学生になったら寝袋背負って旅に出ようと思ったけれど、何時しか忘れて時は過ぎた。"呑み鉄" と…

メトロに乗って 師も走る年の暮れ 日比谷線を完乗!

中目黒にメタリックシルバーの7両編成が入線してくる。なかなか渋いね。おそらく今年最後の呑み鉄は、都心をふらふら彷徨って北千住に抜ける日比谷線の旅。 神谷町駅から国道1号を南下する。飯倉交差点を右に折れると見上げるような東京タワー。永井坂からの…

一酒一肴 大分・気らく家「イモリ谷」

二杯目は安心院(あじむ)の米と地下水で醸した "イモリ谷 生原酒"、中野酒造の酒だ。ブランデーのような香りと、さらさらとした飲みやすい喉ごしが両立している。アテは "とり天"、これ も大分で古くから愛されている郷土料理のひとつだね。下味をしっかりつ…

一酒一肴 大分・気らく家「鷹来屋」

今宵は歓楽街都町、大分の郷土料理で一杯。まずは "りゅうきゅう"。アジなどの切身を、醤油・酒・ミリン・生姜・ゴマ他を合わせたタレに漬け込む一品。これは旨い、杯が進みそう。酒は "鷹来屋 辛口本醸造" をいただく。豊後大野の浜嶋酒造は石高500石の小さな蔵…

ご当地旨ラーメン事情 函館「滋養軒」

昭和22年創業の老舗「滋養軒」を訪ねた。昔ながらの "函館塩ラーメン" を味わうため。午後1時前に辿りついたのだけど私の後ろ1組でオーダーストップ。なんとか滑り込んだ。後ろは台湾からのカップル、一生懸命「しおらあめん」と発音練習する彼女がキュート…

はやぶさ5号は北の大地へ 北海道新幹線を完乗!

北海道新幹線の旅はわずかに1時間、でも呑み人にとっては節目の旅になる。2015年に江差線を乗ってから4年、この旅でJR北海道が完乗になるのだ。 本格的な寒波の影響で、新青森駅は白一面の静けさの中にある。駅ビルのあおもり旬味館で300mlの地酒と駅弁を仕…

一酒一肴 盛岡・萬YOROZU「IWANOI THE MOON」

二杯目は磐乃井酒造(一関市)の酒 "IWANOI THE MOON"、なんとも洒落たラベル。県産トヨニシキで醸した特別純米無濾過生原酒は、飲み飽きしない1年熟成の酒。澄んだ出し汁の上品な "おでん" と一緒にいただいた。余所者にもやさしいアットホームな店で、旨い…

一酒一肴 盛岡・萬YOROZU「浜千鳥」

田沢湖線を旅して、とっぷりと暮れて盛岡に終着。このまま新幹線に飛び乗るのはもったいない。ひたすら東へ、歓楽街大通りをめざす。串焼き酒場「萬」は炉端の幅広のカウンター席がなかなか良い。 串焼き5点盛りを味わったら、"炙りしめ鯖串" を焼いてもら…

次の北国行きで≪後編≫ 奥羽本線を完乗!

奥羽本線を往く2日目は、10:57、昨夜の雪が残る秋田駅を出発する。 駅のコンコースには、なまはげ、竿灯に加えて「秋田犬」のオブジェも仲間入り。ロシアの金メダリストにプレゼントした頃から脚光を浴びている様な気がするね。 5番手の1651Mはやはり旅情の…

旅するどんぶり 碧南・大正館「カツ丼」

碧南の路地を歩くと板塀のなつかしい風景に出会える。 特に九重味醂の「大蔵」が素晴らしい。こうした路地を抜けると知多湾の最奥部が開ける。大正3年、碧南駅の開業に際して旅館として開業した老舗「大正館」に伺う。この店の名物カツ丼は卵でとじない一品…

ご当地B級グルメ 横手焼きそば 「食い道楽本店」

革靴の足元を気にして慎重に足を運んで5~6分、「食い道楽本店」の暖簾を潜る。2年連続で、横手やきそば「四天王」の栄冠を手にした一皿は "牛バラやきそば"。もっちり太麺に牛肉の濃厚な味を楽しんだら、後半は黄身を割ってマイルドにいただく。冬がはじま…

旅するどんぶり 角館「稲庭うどん処古泉洞」

田沢湖線の各駅停車に揺られて角館、ご存知「みちのくの小京都」だ。武家屋敷と桜の風景はあまりにも有名だけど、凛とした冬の風景もなかなか良い。武家屋敷の町並みの中に「稲庭うどん処古泉洞」、かつては寺子屋だったそうだ。"比内地鶏の稲庭うどん" をい…

次の北国行きで≪前編≫ 奥羽本線を往く!

北へ向かう列車の旅は、別離か感傷の情景と相場は決まっている。さらに夜汽車となればなおさらのことだ。そんな夜行列車は全廃になって久しい。ならば普通列車を乗り継ぐ過酷な旅は、秋田の酒肴を求め、なまはげの酒場をめざす。 奥羽本線は秋田へ青森へと、…

奥州道中二十七次 街道めし9 白坂宿「朝日屋」

白河はご当地ラーメンが有名だ。白坂宿を過ぎると人気の朝日屋食堂が在る。開店の11:30を目標にしたのだが適わず、10名程の席待ちの後に並ぶことになる。今日の街道めしは白河ラーメン。太めの手打ちのモチモチ縮れ麺にあっさりスープが絡んで美味しい。 201…

奥州道中二十七次 街道めし8 大田原宿「岡繁」

平家物語・屋島合戦の「扇の的」で著名な那須与一の出生地として知られる大田原。宿場特有の道筋を鉤状に進むと昭和28年創業の「岡繁」がある。先ずは生ビールで喉を潤したら、今日の街道めしは "オムビーフライス"。特製オムライスに逸品のビーフシチューを…

メトロに乗って 秋から冬へ都心を移ろう 南北線を完乗!

降り注ぐようなシャンパンゴールドは、東京大学本郷キャンパス。正門から安田講堂まで続くイチョウ並木が黄金に輝く美しさに見惚れてしまう。 朱漆が若く華やかな「赤門」は旧加賀藩上屋敷の表御門、中山道にその豪壮な姿を見る。地下鉄が通じて便は良くなっ…

ご当地旨ラーメン事情 寒河江「皿谷食堂」

小雪ちらつく中、寒河江の町をぶらり。左沢(あてらざわ)線に乗ってやってきた。創業100年の老舗食堂「皿谷食堂」は、蕎麦屋だけど中華そばが人気メニューだ。 牛骨とかつおぶしで取ったスープが懐かしい、昔ながらの中華そばが食べられる。牛もも肉のチャー…

一酒一肴 金沢八景・ととや「相模灘」

金沢海の公園から三浦半島に冬の夕陽が沈む。キレイな橙色が凪いだ海に溶けていく。それでは。っとシーサイドラインはヨットが浮かぶ平潟湾を越えて金沢八景に終着する。今宵は「話尽酒房 ととや」、6席ほどのカウンターがあるのでひとり飲みにも優しい。地…

日本酒と天麩羅の会 佐渡「北雪酒造」

某老舗天ぷら店の「日本酒と天麩羅の会」なる催しにふたたび参加した。今宵の一杯目は純米大吟醸 "NOBU"、北雪酒造がNOBU RESTAURANTに卸す酒。五百万を磨いた繊細でフルーティーな酒はワイングラスが似合いそう。"きのこマリネと合鴨ロース煮" の苦みが利…

メトロに乗って 今宵、谷根千の日本酒バルで 千代田線を完乗!

綾瀬駅の中線からエメラルドグリーンの10両が滑り出す。今日は千代田線を彷徨う。千代田線は日比谷線の混雑緩和を目的としたバイパス路線として建設されたらしい。改めて路線図を眺めると、なるほど腑に落ちる。 千代田線には通称北綾瀬線という支線がある。…

旅するどんぶり 豊橋「砂場大清水」

渥美線の大清水駅で途中下車。砂場大清水店は地元でも評判のうどん屋さんだ。当然、豊橋のB級グルメ "豊橋カレーうどん" を注文する。 砂場の丼は、必須の "うずら" をカマンベールと揚げて、色鮮やかな野菜とトッピング。コシのある饂飩をツルっと楽しむと…

旅情の小箱 草津「近江牛すきやき弁当」

草津は旧東海道と旧中山道が分岐する要衝の宿場町として発展した。鉄路もやはり2つに分岐する。中山道沿いに琵琶湖畔を北上するのは東海道本線。東海道に沿って東へ向かうのは草津線、んっ何だかややこしい。が、駅弁は迷うことがない。乗車早々、南洋軒の "…

メトロに乗って 有楽町で逢いましょう 有楽町線を完乗!

引き込み線から入線してきた車両は、ゴールドのラインを纏った堂々の10両編成。有楽町線は和光市で東上線と相互乗り入れし、都心を経てウォーターフロントへと走る。 和光市駅ビルは建設中、東武ホテルも入って大規模なものになりそうだ。 8路線が乗り入れる…

一酒一肴 大垣・とん平「賀茂鶴」

大垣の「居酒屋とん平」は、1階のカウンターには短冊が暖簾のよう。旧き良き時代の酒場はメニューが豊富なのだ。二杯目はなぜか広島の酒、蔵出し "賀茂鶴" は淡麗辛口の本醸造。"かつおの山かけ" って珍しくない?東日本ではあまりお目にかからないような。…

一酒一肴 大垣・とん平「三千盛」

暮れかかる大垣駅に着いたら、さっそく酒場をさがして街をぶらり。高屋町交差点近くの細い路地に紛れ込むと「居酒屋とん平」がある。隠れ家的な酒場だ。 って云いたいとこだけど、まわりが駐車場になってしまって、通りからも見えたりする。"三千盛" は多治…

一酒一肴 高松・えんぎ屋「川鶴」

瓦町駅と片原町駅(音にするとややこしい)の間が高松の繁華街。アーケードでは、井川遥とローラに酒場へと誘われる。誘われなくても飲むけど。今宵の人情味酒場「えんぎ屋」は鶏料理と牛ホルモンが自慢の店だ。酒は観音寺の "川鶴"、深い味わいとキレの辛…

パノラマカーで濃尾平野を往く 名鉄・名古屋本線を完乗!

岐阜から豊橋へ濃尾平野を縦断して100kmのロングラン、名鉄・名古屋本線を往く。 ちょっと気恥ずかしいけれど、若い親子連れに混じって、先頭展望車に乗車してみた。 陽光溢れる天井ガラス張りの名鉄岐阜駅、名古屋本線は高架の1~4番線から発車する。 前方…

奥州道中二十七次 街道めし7 佐久山宿「和楽庵」

大田原市に入ると、とうとう大粒の雨が降り出した。 緊急避難の雨除けを探して5分歩かないうちに、現代の茶屋が現れる。極めて幸運である。この日の街道めしは "蕎麦セット"。野菜天ぷら、ぶどうまめが付いてアテにもなる。先のことは気にせずに生ビールも呷…

奥州道中二十七次 街道めし6 氏家宿「なかや」

鬼怒川を渡って氏家宿に至る。ゴールまで持ち越したこの日の街道めし、西導寺門前「なかや」で "とろろそば" なのだ。老いたご主人と息子さんが切り盛りする。出前の電話は鳴りっぱなしだ。後継者難で事業承継を諦める店、シャッター商店街と化した地方の中…