旅のアクセント
大きな長屋門をくぐると江戸時代からの茅葺きの屋敷が姿を表す。待ち人のために渦を巻く蚊取り線香の香りが、喧騒を離れて佇む蕎麦処の雰囲気をさらに演出している。週末は雨続きでなかなかZと走れないこの頃だけど、半日の曇天のを狙って旨い蕎麦をめざして…
屋号を冠して「華山麺」が着丼。白菜・キャベツ・青梗菜・玉ねぎ・人参・ピーマン etcとこれでもかとたっぷり野菜、あと、きくらげ・ブロッコリー・マッシュルームも見かけるね。あと豚肉とうずら卵ね。この具だくさんが餡に塗れて麺を覆っている。引っ張り…
寒風吹き荒ぶホームで番号札を握りしめて待つ。蕎麦とは違って直ぐには出て来ないから、温かい “塩チャーシューメン” が着丼すると思わず綻んでしまう。 レンゲで澄んだスープをひと口、優しい塩加減だね。麺を覆う大ぶりなチャーシューたち、存在感の煮卵、…
券売機に “朝得そば” の文字、何が入っているのか分からないけど、とりあえず押してみる。お得なんだから。小母ちゃんが出してくれた丼の温もりが寒い冬の朝に嬉しい。 山菜、ワカメ、たぬき、それに玉子を落としてなるほどオールスター、刻みネギがお供して…
期間限定の “辛味せいろ” がピカピカに磨かれたせいろにのって登場、辛味大根をたっぷり汁に浮かべたら、割り箸で大掴みした二八をズズッと啜る。この新そばの時期ならではの香り、コシ、喉ごしを感じて美味しい。 何の予定もなかった休日、旨いそばでも食べ…
網焼きのあとが付いた厚めのロース肉、旨味の「漬けダレ」で焼いて、じっくり煮込んだ「掛けダレ」をして「二朗(大盛り)」が登場する。香ばしいのを一枚、二枚と生ビールのアテに口に放り込む。脂身が少ないあっさりした豚肉が旨い。ちょっと山椒を効かせて…
釧路の夜2軒目はザンギ発祥の店と云われる「鳥松」へ。繁華街の栄町もかなり奥まった辺りで、あと2ブロック行けば釧路川畔といったロケーションです。釧路での滞在とこの店への訪問はイコールで今回が3回目、ご夫婦なのか?年配の小父さん小母さんで切り盛り…
焼いた富良野産の夏野菜を添えて人気の “壺焼きカレー” が登場、熱々のカレーポットにはピザ生地が被ってる。丁寧に脱がせたら細かく千切ってポットに投入、濃厚でスパイシーなカレーが美味。 人気のリゾート地のレストランは、家族連れ(外国人比率高し)とカ…
“こく旨味噌らーめん” を択んだ。トンコツ、鶏がらのまろやかなスープにコクある味噌を溶いて、オーソドックスな札幌ラーメンが美味しい。レンゲでひと口ふた口をスープを楽しんだら、中太の麺をずずッと啜る。札幌出張時にはかなりの割合で味わう一杯なのだ…
青い品のある丼で “塩ラーメン” が着丼。透き通ったさっぱりしたスープ。縮れた細麺、チャーシューに煮卵、支那竹に海苔をのせて、さらに水菜と刻みネギを散らしているね。レンゲでスープをひと口、ダシが効いた深みのある味だ。大山鶏のガラで煮込んでいる…
「信州内藤流手打ちそば」とは云うが、失礼ながらそうした流派に興味はない。ただ美味いそばが啜れればいいのであって、それにこの店、玄人好みの蕎麦前のお品書きがいい。 とある土曜日の繁忙の波が落ち着いた頃あいに伺って、粋に蕎麦屋で一杯やりたいと二…
やや黒ずんで太めの田舎そば、惜しげもなく揚げ玉をかけて、ゴロッと大きめの鶏肉が見え隠れ、刻みネギ、刻み海苔、三つ葉をたっぷり散らす。鶏天をふたつのせたら “鶏天田舎そば” が着丼する。 温かい丼を両つの掌で包んで出汁を口に含んでみる。コクがあっ…
鶏ガラスープに中太麺、炒めたひき肉とニラがたっぷりのって、あと唐辛子の赤が目に沁みる。中太麺を大掴みして大胆にズズッと啜る。っと思わずせき込み涙ぐむ。かっ辛い。少し遅れて頭頂に薄っすら汗が滲むような、この病みつきになりそうな辛さが名古屋の …
酷暑は続くし、いつ激しい雨が降り出すか分からない空模様。案外と、ガンガンに冷房の効いた電車にただ乗っていることが、実に快適だと気付いたこの頃。読みかけの新書を一冊携えて、昼過ぎの東京上野ラインに乗る。グリーンとオレンジの湘南電車に揺られる…
飛騨古川に1829Dが入線して来た。谷間の町に夕日はまもなく沈む。アニメ「君の名は」の舞台になったこの町には、白壁黒腰の土蔵が続く町並に二軒の酒蔵が並んでいる。 一方の蒲酒造場で “飛騨乃やんちゃ酒” を仕込んできた。これっ地元で愛される定番の旨酒…
昨年11月、藤沢駅の3・4番ホームで営業していた大船軒が閉店してしまったから、次は辻堂になる。辻堂のホームは思いがけず幅が広いのだけど、めざす「駅そば」は見つからない。っで、東改札へと向かう階段を登っていくと。辛うじて改札内に「濱そば」を見つ…
フロントの青色と黄色の水玉模様は房総の海の波しぶきをイメージしてあくまでも爽やかだ。勝浦から乗った三番手の3239Mはおあつらえ向きにボックスシートが空いていた。辺りに乗客も居ないので海を眺めながら暫しのワンカップタイム、芳醇な安房の酒 “寿萬亀…
芸者衆が行き交った粋な花街・荒木町、外苑東通に面して赤く浮かび上がってるのが「一心ラーメン」だ。どんぶりの周りをのりでしきつめた別名 “エリマキらーめん” (エリマキトカゲに似ている?)をいただく。かなりの細麺、硬め、大ぶりなチャーシュー、玉ね…
ふたつ目の越後下関を過ぎると、列車は朝日山地を縫うような荒川の渓谷に分け入る。緑深い山、切り込む谷、赤い鉄橋とスノーシェッド、県境の赤芝峡は「日本の赤壁」と呼ばれる紅葉の名所だ。紅葉にはまだ早いので、せめて “ふなぐち菊水” は赤いラベルの熟成…
この日も茹だるような暑さに、ボクは「季節限定メニュー」のタッチパネルを押した。択んだのは “冷しねぎだくスタミナそば”、たっぷりの刻みネギとドライにんにくを散らした一品だ。やや硬めにしてもらった麺にぶっかけ汁を絡めて、シャキシャキのネギと、カ…
浦和駅から歩いて10分と少々、閑静な住宅街に隠れるように、その店は柔らかく行燈を点している。場所がらフラリと訪ねる店ではないので、今宵めずらしく、あらかじめ席を予約して出かけた。その店は、ゆるりと蕎麦前を愉しめる、雰囲気のいい空間を用意して…
群馬県長野原町を起点に、R292は志賀草津道路として日本国道最高地点(標高2,172 m)を通過する。そのまま辿ると新潟県妙高市に至るわけだが、新潟長野県境は富倉峠を越える。 雪深いこの辺りは小麦が採れないから、そばのつなぎにオヤマボクチ(ヤマゴボウ)の…
醤油をベースにした真っ黒なスープは想像以上の黒、勧められた太麺を択ぶ。レンゲで真っ黒をひと口、こっこれは辛いというか塩っぱい。しょっぱいスープを絡めた太麺をズズッと啜って、美味い、いやビミョーだな。いや、食べるにしたがって「これは美味い」…
ぶっかけタイプのいわゆる “越前そば” に梅肉ととろろ昆布をのせて、んっ暑い日には堪らんね。殻まで挽いた田舎そばは黒っぽい色合い、やや太い歯応えのある蕎麦は、啜るというより噛んで食べる。おかか、昆布、梅肉と、箸で掴むとところで味変を楽しんで、…
冷水に晒したそばを盛ったら、白髪ネギをたっぷりのせる。大匙でぶっかけたあげ玉が、ごまダレでほどよく流れて、見た目も涼しげな “ねぎだくごまだれそば”。 割り箸で大掴みにズズッとまずはサラダ麺風に、んっと胡麻の風味が爽やかだ。そば汁にワサビを溶…
日の高いうちから宵の口までよく呑んだから、どうも汁物が欲しくなりますね。ようやく辿り着いた新白河、乗り継ぐ黒磯ゆきは40分待ち、っでコンコースの「麺処 新白河」へ。 駅そばと侮ることなかれ。ご当地 “白河ラーメン” 特有のちぢれ麺に濃いめの醤油ベ…
大掴みした太麺をズズッと啜る。甘塩っぱい汁が絡んで美味。染み渡るとはこのことだなぁ。それにしても、黒味がかった太さが不揃いな田舎そばは、もしかして生麺?手打ち?と思わせるくらいだ。今採れたものではないことは分かっていても、麺をおおう山菜た…
手のひらのような大ぶりな “春菊天” が、丼から青々とした葉を広げるように飛び出している。ちょっとやそっとじゃ箸が通らないくらいカリカリっと揚がっているいるね。少し放っておくのが良い。そばを大掴みにしてズズッと啜る。美味しい。つゆを吸って春菊…
トレイにのった丼を受け取ると柚子が香る。なるほど食欲をそそる。先ずは汁をひと口、んっなかなかいい。そばを大掴みにしてズズっと啜る。豚肉と一緒にね。美味しい。豚と白菜と柚子、寒い日の鍋の終わりに麺を入れたような。いや茹で蕎麦は入れないか。だ…
凍えた手に丼の温もりを感じて汁を一口、割り箸で大掴みしてズズッと啜る。なんだかホッとする。季節メニューの “舞茸と長芋かき揚げそば” を択ぶ。舞茸の香りと長芋の食感が楽しい。実際、かき揚げの出来栄えは申し分ない。サクサクを一口、徐々に出し汁が…